調達と購買はどちらも企業活動において重要な工程ですが、両者には違いがあります。今回は、調達と購買の違いについて紹介した上で、調達に含まれる業務内容や調達・購買の効果を高める4つの戦略を解説します。

また、調達・購買業務の効率化が可能な購買管理システムについても解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

調達と購買の違いとは

ここでは、まず調達と購買の概要について紹介した上で、両者の違いについて見ていきましょう。

調達とは

調達とは、生産計画に従い、原材料や部品、人材などを社内に安定的に供給する業務のことです。自社があらかじめ立てた生産計画を適切に進行させるためにも、重要な役割を担う工程となります。

調達は、仕入先の選定をはじめ、資材発注から納入までのサイクルをスムーズに進める調整セクションです。たとえば、1つの部品を発注するにあたり、A社とB社で納期やコストにどのような違いが見られるのかという点を、比較検討することも重要な業務です。

購買とは

購買とは、生産活動に際し、外部から原材料や部品を購入し、必要な部署に対して適切なタイミングで供給する業務を指します。企業は営業・生産活動で必要な原材料や部品について、おおよその量を把握していることが通常です。購買業務では、原材料や部品に関する必要量を正確に管理し、それらの品質・価格・納期をコントロールすることで、生産活動の効率化につなげられます。

なお、購買には、製品に直接関わる直接材の買い入れ以外に、消耗品や備品といった間接材の購入も業務に含まれています。一般的に企業が扱う間接材は種類が多いため、在庫数の管理が曖昧になりやすい傾向です。

間接材に関しては部署もしくは個人の裁量に任せて仕入れているケースも多いことから、仕入先やコスト管理が課題となっている企業も多いです。

購買の業務内容について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

購買とは?購買と調達の違い・具体的な業務内容も併せて紹介!

調達と購買の2つの違い

続いて、調達と購買の業務の違いを2つ紹介します。

1.納入物の品質や納期を重視するか

購買業務では、必要な資材の仕入先選定から発注書の発行までに重点を置いています。一方、調達業務では、納品物が正常な品質で期日通りに入荷されているかというところまで重視する点に違いがあります。

調達業務では、納品物の品質や入荷状況の確認までが業務に含まれているため、購買業務に比べるとより広い視点に立った業務といえるでしょう。

調達業務が上手く機能せず、自社の製品に不可欠な部品が納入されない・遅れるといった問題が発生すると、自社のみならず、顧客に対しても損害をもたらすおそれがあります。トラブル事例としては、海外の部品を発注したものの、輸送途中で部品の行方が分からなくなり、納期までに入手できなかったケースがあります。

そのため、適切な仕入先の選定や余裕を持った納期設定などが重要となります。

2.購入以外の方法で資材を入手するか

購買は資材の購入を前提としていますが、調達では購入以外にレンタル、リースなどの幅広い手段を使う点に違いがあります。調達業務は、生産計画を滞りなく遂行させるために、多様な選択肢の中から資材の入手方法を選ぶ業務であると認識しておきましょう。

また、購買は資材を購入することが業務ですが、調達においては資材だけでなく、「人材」や「カネ」も含まれます。そのため、調達と購買はそれぞれ取り扱う対象の範囲が異なることも覚えておきましょう。

調達に含まれる業務内容

調達に含まれる具体的な業務内容としては、主に以下が挙げられます。

  • 仕入先の管理
  • 購買管理
  •  国際購買
  • 発注
  • 受入検査

調達の中には、購買を生産計画に従って進める「購買管理」も含まれていることが特徴です。以下の項目では、それぞれの業務の内容について見ていきましょう。

仕入先の管理

仕入先の管理としては、仕入先の開拓や選定、評価などが主な業務です。レンタルやリースを多用する企業にとっては、リース会社の管理も必要になります。

また、自社の仕様に沿った資材・製品の製造あるいは加工を外注する「製造委託」や、部品のすべての加工を外注する「一貫外注」などを依頼する外注先の管理も業務に含まれます。

なお、生産能力や品質を踏まえた上で、自社にとってベストな仕入先を選ぶには、以下のQCDを明確化しておくことが大切です。

  • Quality(品質):自社の品質基準に見合っているかという点を重視して慎重に仕入先を選定する
  • Cost(コスト):自社の仕様に適した部材を仕入れながらコストを最小限に抑えられるようにする
  • Delivery(納期):納期通りの生産が可能な仕入先を選定する

仕入先を適切に管理するためには、上記のような評価基準とも照らし合わせながら選ぶ必要があります。

購買管理

購買管理の業務では、生産活動で使う資材を必要な量・必要なタイミングで、外部から仕入れなければなりません。主な業務内容には以下が挙げられます。

  • 仕入先への発注・受け取り
  • 品質確認・支払い
  • 保管・移動
  • 納品
  • 棚卸し管理

上記のとおり、購買管理には資材の発注から棚卸し管理まで、一連の幅広い業務が含まれています。「保管・移動」とは、資材が使用されるまで品質が劣化しないように、適切な温度や湿度を保っている倉庫などで管理する業務のことです。

また、定期的に商品や原材料の棚卸しを実施し、品質、在庫状況をチェックすることも重要な業務です。在庫が需要を上回る「過剰在庫」の状況に陥ると、キャッシュフローの悪化や管理コストの負担につながる可能性があるため、注意しなければなりません。

国際購買

国際購買とは、生産活動で必要な原材料や部品を、世界市場から最適な品質・価格・納期で調達する仕事のことです。国際購買のメリットとしては、日本のサプライヤーでは難しい低コスト化の実現や、先端技術を応用した特殊な技術製品を仕入れられることが挙げられます。

一方で、不良品の混在による品質管理の負担増や、納期遅延のリスクなどのデメリットには注意が必要です。また、海外の仕入れ業者は商慣行や交渉スタイルが日本のサプライヤーとは異なるケースも多いため、業務担当者の適正配置、もしくはサポート企業の支援などを検討する必要があるでしょう。

発注

調達業務における発注は、仕入先に対して原材料や部品の納入を依頼する業務のことです。原材料や部品が納期に合わせてスムーズに入荷されるように、正式な契約を取り交わす前に、発注する品目・量などをあらかじめ知らせておく「発注内示書」を通知するケースもあります。

また、場合によっては同じ品目を2社以上に発注する「分散発注」を行います。分散発注を行えば、事故や災害が発生した場合の納期遅延リスクの低減や、発注先間の競争力強化などが期待できます。

受入検査

受入検査は、仕入先から資材が入荷された段階で、事前に決められた品質基準に達しているかを確認する検査のことです。受入検査を徹底しておくことで、不良品を後工程に流さずに済み、トラブルの防止につながります。

受入検査では、資材の一部の抜き取り検査、もしくは全数検査を実施します。全数検査を行うと時間とコストがかさむため、不良品がゼロであることを必ず確認しなければならない場合以外は、抜き取り検査を行うことが一般的です。

 

調達・購買の効果を高める4つの戦略

調達・購買の効果を高めるための戦略として、以下の4つが挙げられます。

  • サプライヤー・リレーションシップ・マネジメント
  • サプライチェーンマネジメント
  • コスト削減
  • 品質管理

具体的にどのような戦略なのか以下の項目で解説するので、ぜひ参考にしてください。

サプライヤー・リレーションシップ・マネジメント

サプライヤー・リレーションシップ・マネジメント(SRM)とは、原材料や部品を提供してくれるサプライヤーを適正に評価して、パフォーマンスを向上させる体系的なアプローチのことです。

調達・購買は企業が安定的に経営を続けるためにも重要な役割を果たしますが、もしサプライヤーとの関係性が悪いと、時間やコストの損失が大きくなるおそれがあります。そのため、サプライヤーと良好かつ強力な関係を構築して、円滑な調達・購買業務を遂行することが重要です。

サプライヤー・リレーションシップ・マネジメントを実行するには、サプライヤーの洗い出しやサプライヤー戦略の実行、関係者間でのフィードバックなどが必要です。

サプライチェーンマネジメント

サプライチェーンマネジメント(SCM)とは、原材料や部品の調達から消費者への供給までを含めたサプライチェーン全体を適切に管理し、生産供給フローの最適化を図るマネジメント手法を指します。

近年、グローバル化やデジタル技術の発展が加速している中で、メーカーとサプライヤーが協力してサプライチェーン全体を管理する重要性は増しています。

たとえば、製造業でサプライチェーンマネジメントを導入した場合、市場の分析データに基づいて将来の需要予測を立てられるため、余剰在庫によるコスト増や原料不足による生産遅延などのリスクを抑えられるでしょう。

コスト削減

調達・購買のコスト削減を実現すれば、企業の利益を増やすことにつなげられます。そのため、サプライヤーと協力しながらコスト削減を図り、調達・購買業務の最適化に努めることが重要です。

調達におけるコスト削減の手法はさまざまありますが、サプライヤーに対する価格交渉が一般的でしょう。ただし、無理な価格交渉を行うと、サプライヤーとの関係性が悪化して、将来の取引に悪影響を及ぼすおそれもあるので注意が必要です。

品質管理

調達した原材料や部品の品質管理は、自社内での不具合発生を抑止することに加えて、顧客との安定した信頼関係を構築するためにも重要な戦略です。企業はサプライヤーと協力しつつ、入荷物の品質をしっかりと確認して、品質で問題が発生した場合は適切な処置を講じられる体制を敷いておく必要があります。

 

調達・購買業務は購買管理システムの導入で効率化が可能に

購買管理システムを導入することで、調達・購買業務の効率化が可能です。具体的なメリットとしては、以下が挙げられます。

  • メリット1.ミス防止による業務効率化
  • メリット2.属人化の解消
  • メリット3.横断的な情報共有

購買管理システムを導入することで、アナログ業務における作業ミスや発注ミスを防止でき、調達・購買業務を効率化することが可能です。また、関係者間でスムーズに情報共有できるようになり、属人化を解消できるほか、全社横断的な情報共有にもつながるため、意思決定の迅速化、オペレーションの効率化も見込めます。

ビズネットでは、購買管理の最適化を目指せる「購買管理プラットフォーム」を提供しています。「購買管理プラットフォーム」には、以下のようなメリット・特徴があります。

  • 請求処理を一元化できる
  • 会員向けディスカウント価格で購入できる
  • サプライヤー商品を簡単に検索し価格比較できる
  • 運用ルールをカスタマイズして設定できる
  • 他システムとの連携によって作業コストの削減やミス防止を図れる
  • 導入・運用時にサポートを受けられる
  • Saasのためネット環境さえあれば接続できる
  • 標準機能なら初期費用・月額費用が無料で利用できる

実際に「購買管理プラットフォーム」を導入したことで、購買業務の効率化や物品の価格コストの削減を実現できた事例もあります。自社の購買管理をより効率化させるためにも、ぜひ「購買管理プラットフォーム」の導入をご検討ください。

調達・購買業務を効率化するなら「購買管理プラットフォーム」の導入がおすすめ

調達と購買の違いは、調達が納入物の品質や納期まで重視するのに対し、購買は必要な原材料・部品の購入先選定や発注書の発行に重点を置いている点にあります。企業の調達活動の安定性を高めるには、適切なサプライチェーンマネジメントやコスト削減に取り組むことが重要です。

ビズネットの「購買管理プラットフォーム」を導入することで、商品のスムーズな比較や請求処理の一元化を行えるため、購買管理における業務効率化を図れます。導入・運用に際して、ワンストップでのサポート体制も充実していますので、ぜひ導入をご検討してみてはいかがでしょうか。

この記事の監修者

ビズネット株式会社

受発注の業務改善によって顧客サービス向上と新たなビジネスの展開を支援する「購買管理プラットフォーム」を14,000社以上の企業に提供しています。電力、電設、建設・医療・製造などの現場専門品の購買業務を最適化し、業務やコスト削減・生産性向上を実現いたします。

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